フィットネスクラブやスポーツジムを運営する上で、トレーナーやインストラクターの存在は欠かせません。この記事では、インストラクターの採用方法から優秀なインストラクターの見極め方、採用活動をスムーズに行うポイントを紹介します。
ストレッチ、ボディメイクなどのスポーツの指導をするスポーツインストラクター。
昨今注目される職業のひとつですが、どのような種類があるのでしょうか?
インストラクターに向いている人は?
ヨガインストラクター
1. ヨガが大好き
2. 明るく前向き
3. 哲学や人間の精神、心に興味がある
スポーツインストラクター
1. 担当するスポーツのレベルが一定以上
2. スポーツに関わる知識や技術の勉強を続けられる
3. 利用者のモチベーションをあげられる
インストラクターの採用方法
新型コロナウイルス感染症の影響によって、どのように採用市場が変化したか考察します。
新型コロナの影響で買い手市場に
2019年に存在が確認されてから世界中に感染が拡大し、世界中で猛威を振る新型コロナウイルスこと「COVID-19(以下コロナウイルス)」によって、トレーナーやインストラクターの市場も大きく変化しました。
「新型コロナウイルス感染拡大の影響で仕事はどう変わりましたか?」と1089人のトレーナー・インストラクターへ質問した結果、かなり減ったと回答したのが33.8%、少し減ったと回答した人が31.9%と、実に6割以上の方が「仕事の数が減った」と回答したのです。
(株式会社コンプライアンス調べ)
トレーナー・インストラクターの収入にも変化が起きています。
前の質問に続け、「かなり減った」「少し減った」と回答した実に7割以上のトレーナー・インストラクターが、ひと月あたり3万円~15万円も収入が減ったという結果となりました。
コロナウイルスの影響でスポーツジムやフィットネスクラブへ足を運ぶユーザーが減り、インストラクターの仕事が減少したことが考えられます。
withコロナで仕事内容が変化
コロナウイルスの影響で、トレーナーやインストラクターの仕事内容には、以下のような変化が生じています。
・オンラインでヨガの講習を始めた
・屋外での活動が増えた
・マンツーマン指導が増加
・個人でお客をとるようになった
・訪問指導に切り替え
仕事への工夫
特に新型コロナの影響によるオンライン需要によって、動画サイトやSNSでの発信を通して仕事につなげているトレーナーやインストラクターは増加傾向にありますが、動画配信やSNSだけでは、安定した収入につなげることは難しいのが現状です。
動画配信やSNSの発信を行っているトレーナー・インストラクターを対象に、SNSでの発信や動画配信が収入につながるかと質問したところ、半数以上の方が『いいえ(54.3%)』と回答しました。
コロナウイルスの影響で買い手市場と化しているインストラクターの仕事ですが、沈静化への兆しが見える以上、「アフターコロナ」を考える必要があります。
自社サイトで会社情報を発信
自社に興味を集めることが重要です。
自社の仕事を詳しく紹介し、自社サイトからジムやクラブの雰囲気を知ってもらうとよいです。
自社サイトへの誘導を増やす
潜在的需要を狙うには、自社サイトへの誘導を増やすことも効果的です。
コンテンツ作りやSEO対策を講じて検索結果の上位表示を狙ったり、求人検索サイトへ自社の情報を掲載したり、自社の情報を広めることがポイントです。
求職者とコミュニケーションを活発にとる
職場の雰囲気や社員の待遇などの、求職者が求める情報をSNSで発信したり、質問や問い合わせに対して迅速に回答したりして、求職者と採用担当者間のこまめなコミュニケーションを心がけると、求職者の応募に対するハードルを取り除くことができます。
自社のイメージやメリットを決定づける
自社へ入社することでどのような仕事環境や経験を求職者が得られるかを明確にする必要があります。
社員の評価制度や、職場を通して得られるスキルや経験など、他社では得られないメリット明確にすることで、他社との差別化を図ることができます。
自社の研修制度、評価制度など、具体的なメリットを明記しましょう。
まとめ
新型コロナの影響下でトレーナーやインストラクターは買い手市場ですが、いつまでも同じ状況が続きません。
買い手市場の今から採用準備を進めれば、アフターコロナで他社よりも先手を打てます。
この記事がインストラクターの採用に参考になれば幸いです。