採用のコツ

介護職の仕事はきつい?何がきついのか、採用時に紹介すべき良い点を解説!

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かんたんな説明
介護の仕事、実際のところはどうなのでしょうか?これから介護職を採用しようと考えている場合、職場環境の改善などが必要な場合があります。
「大変」「きつい」といったネガティブなイメージを持たれがちな仕事である介護職がきついと言われる理由と、その対策についてこの記事ではご紹介します。

介護職の現状

介護職の現状についてご説明いたします。

人手不足

介護業界は人手不足。
要支援・要介護の高齢者も増加傾向で、職場環境によっては介護職一人あたりの労働量が多いといえます。
人手不足の環境だと、休みが取りづらかったり、任される業務が多かったりと、仕事に対するきつさを感じてしまうようです。
まさしくこれは採用を強化することにより解決しましょう。

今の職場で働きたい職員は年々増加

「今の勤務先で働き続けたい」という職員の数は年々増加傾向にある一方、勤続年数1年未満で全体の約4割が離職しています。
勤続年数3年未満の離職者を合計すると、全体の約6割です。
勤続年数の短い介護士ほど離職するケースが高いです。
介護士の継続勤務のために、就労当初の細やかな対応が求められます。
教育や研修などの充実を図る必要もあります。

介護職の離職率

介護職の近年の離職率はゆるやかな減少傾向にあります。
離職率が減少している背景には、人材定着に向けた各事業所の取り組みが関係しています。
介護士がより働きやすい環境が整備されつつあるからです。

介護労働安定センターが2017年に行なった調査によると、介護士の離職率は年間で16.2%。
職場環境が関係している離職理由の割合は、「職場の人間関係に問題があった」が20.0%、「収入が少なかった」が15.0%。
上記2点をまとめて「きつい」と感じる理由にすると、合計は35.0%となります。
介護士の仕事を辞めた4割近くの人が、離職理由に介護現場のきつさを挙げています。

介護職はきつい?

介護士は、高齢者や、障害を抱える人の介助をする仕事です。
入浴や食事、着替えといった介助と、必要に応じて買い物や掃除、洗濯などの生活介助も行ないます。
細かい仕事内容は、利用者の障害程度以外に、施設で働くのか、訪問介護をメインとして働くかでも異なります。

それでは、介護士の仕事がきついと感じる理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
国内では高齢者が増加していて、介護業界は常に人手不足です。
多くの事業所や施設で介護士が不足しているので、介護士の求人を日常的に多く見かけます。

介護労働安定センターの資料では、
人手不足の理由として「採用が困難である」と回答した事業所が88.5%でした。
さらに、採用が困難な具体的な原因として
「同業他社との人材獲得競争」が56.9%
「他産業に比べて、労働条件等が良くない」が55.9%
となり、いずれの理由も全体の半数を超えています。
一方、「離職率が高い」を原因と回答したのは、全体の18.4%でした。

このことから、介護士の人手不足は現場のきつさや離職率の高さではなく、求職者と求人のアンバランスが原因と考えられます。
慢性的な人手不足の事業所や施設で利用者の数が増えたときは、
介護士1人あたりの負担が増え、一時的に仕事がきつくなるケースもあるでしょう。

人間関係

介護の現場は人間関係の構築がきつい場合があり、意見が衝突することも考えられます。
信頼関係を構築できなければ、理想的な介護の実現は難しくなります。
利用者の中には態度が友好的ではない人もいるのが現実です。
そのような方と、どのようなコミュニケーションを取れば良いのかわからずに大変だと感じる方が多いようです。
介護の仕事は、利用者から感謝されることがありますが、
一方病気や生活の不自由さ、痛みなどで、ちょっとしたことが怒りや悲しみにつながる利用者がいるのも事実です。
人間同士の関わりでは相性なども関係してきます。
こういった要素が関係し、介護の際に生じるコミュニケーションでストレスを感じることもあり得ます。
事業所内でも、様々なトラブルや問題が発生することも考えられます。

会社側のしっかりとした精神的なケア、フォローが必要です。

体力仕事が多い

介護士の仕事内容は、立ちっぱなしがほとんどです。
もちろん、立った姿勢で長時間働く仕事は介護士だけではありません。
しかし、入浴や着替え、ベッドでの起床や排せつなどの介助を行なう際に、介護する利用者の身体が大きいと、それだけサポートに体力を必要とします。
慣れる前にきついと感じて辞めた場合、「介護士の仕事はきつい」というイメージとなります。
介護業界自体の構造の問題が、介護士の仕事がきついと感じるおもな原因です。

身体的・精神的な負担が大きい

介護職は身体的な負担が多く、「きつい・大変」と思われがちです。
身体介護では自分が気をつけることで身体にかかる負担は軽減できます。
利用者さんへの動きを意識すると、余計な力がかかりません。
一人で難しいときは、二人で介助を行うように指導しましょう。
無理な姿勢や力任せの介助を避け、下肢・体幹のトレーニングをして貰うこともおすすめです。
「きらケア介護白書2021」によると、実際に「腰痛などの身体的な負担」を感じている人の割合は39.3%でした。
また、看取り対応のある施設では精神的な負担が大きくなることもあるようです。
介護職には、体力のある人や精神的に強い人が向いているでしょう。
採用の際には持病や体力面について確認しましょう。

労働時間や夜勤

介護施設は24時間体制のため、夜勤や不規則な働き方がきつい人もいます。
夜勤は拘束時間が長く、体力的な負担がかかってしまうのが現状です。
夜勤がきついという方の場合、日勤のみで働いて貰う、という対処もあります。
仕事とプライベートの両立ができないことが、不満に感じる場合もあります。
労働環境で悩みや不満を抱え、きつい人もいるでしょう。
そんな時は、業務フローを再検討し、労働環境を悪化させている問題点をあぶり出し、業務の効率や改善を施し、それが難しいなら他の施設への転職も検討すべきです。
環境の合わない職場で我慢して働くことは強要できません。
働き方についての希望などは事前に確認しましょう。

仕事内容

・現職と異なる施設形態
・職種の施設に転職
一人ひとりに合わせた介助を覚える必要があります。
介助する利用者の体の大きさが大きいほどサポートする力が要り、体力も必要です。
また、精神的なきつさを感じることもあります。
介護の仕事を辞めたくない方には、違う施設への転職をすすめるのもひとつの方法ですし、
たとえば、介助がきつい場合ケアマネージャーを目指して貰うのも一つの方法です。
居宅のケアマネージャーは介助はほとんどしません。
司会をしたり大きな声を出して利用者を盛り上げたりするのが苦手な方の場合は、レクリエーションが少ない特別養護老人ホームや病院等が合っていると思われます。

・異業種へ転職について
「介護職の仕事が向いていない」「介護の仕事自体が苦痛だ」ということであれば、異業種へ転職も致し方ありません。

給料が安い

「きらケア介護白書2021」によると、介護職が働くうえでストレスに感じていることは、「給与が低い」が54.3%という結果になりました。
アンケートに回答した半数以上が、給料に不満を感じています。
介護職の労働量が多いにもかかわらず給料が低いと、「きつい」と感じてしまうでしょう。
・介護職員の平均月給は約21万円
介護労働安定センターがまとめた調査結果によると、2019年(令和元年)の正規雇用介護職員の平均月給は21万5,502円です。
非正規職員の平均時給は、1,004円。
訪問介護員の平均月給は21万6,583円。
平均時給は1,290円と、訪問介護員は比較すると時給も高いです。
訪問介護員の給料の高さは、人材不足の問題が影響しています。

経営方針

人手不足、給与が上がらないなど、経営方針が原因できついと感じる人もいるでしょう。
経営方針を変えなければ根本的な問題が解決しない場合もあります。

介護職がきつい時の解決方法は?

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介護職がきついという話が出た時の解決策をご紹介します。

1.職員や周囲の人との相談

介護職がきついと感じたら、周囲との相談をすすめましょう。
状況に合った対処法やアドバイスをしてもらえる可能性があり、話すだけでも気持ちを切り替えられます。

2.職場での行動を振り返る

反省点を意識して効率的に動けるようになれば、仕事に対するモチベーションを維持でき、きついと感じることが少なくなる場合もあります。

3.資格取得やスキルアップを図る

給料に関するきつさを感じている場合は、上位資格を取得したり、スキルの向上によって役職に就いたりすれば、給料アップにつながります。
専門的な知識や経験は、今後の人生の役に立ちます。

4.配置や夜勤の回数を変更

夜勤がきついという場合は、夜勤の回数を減らす方向で相談しましょう。
人間関係や体力に関する悩みを抱えている場合は、配置の変更を検討するなど、無理のない勤務体制を整えましょう。

5.ほかの介護施設へ転職

夜勤や不規則なシフト制が不満な場合、働き方を変えることも考慮する必要があります。

仕事が向いていない

介護職には向いていない人もいますが、できれば続けたいと思っているなら、離職を決断するのは早いかもしれません。

1.焦らずに経験を積む

技術面の理由は、経験を積むことで解決することがあります。
場数を踏んでスキルを身につけ、コツが掴めるようになると、スムーズに介助ができるようになり、効率よく業務を進められるようになるでしょう。説明し、話し合ってみてください。

2.自分に合った職場へ転職する

働く職場が従業員の方にに合わないだけという可能性もあります。
経験を積むには職場環境も重要です。
人手不足のせいで本来の働きができない方の場合は、新人教育体制が整っている職場が合っている可能性があります。

労働環境

「労働環境が悪い」という場合の解決策を紹介します。

1.施設長や直属の上司が相談

スタッフの増員など、労働環境を改善するための施策を要請します。
有給休暇や残業手当の支給は法律で義務づけられています。
希望を聞くため、一度話し合ってみましょう。

2.業務フローを見直す

業務の効率化・改善を測ると、現状の課題が見えます。

3.ほかの施設へ転職

話し合いをしても改善が難しい場合、転職を検討されると思われます。
従業員の心情を考えると、辞めたい気持ちのまま無理をして働かせるのは酷です。
パワハラやセクハラは絶対にあってはならないことです。
また施設によっては介護職員がすることを認められていない医療行為を強要する施設もある、という話もありますが、これも絶対にやってはいけないことです。

精神的負担

「精神的負担」が生じた時の解決策を紹介します。

1.回復するまで十分な休息を取って頂く

不調が続く場合は休職というのもひとつの方法です。
精神的なつらさの場合は、仕事以外の楽しみを作ってみるよう勧めてください。
不調が続く場合は軽く考えずに病院に行くことを勧め、無理させないことが肝心です。

2.働き方について

夜勤がきついなら、しばらく日勤への変更も検討しましょう。
施設形態によって勤務内容が異なるため、負担をかけずに働ける職場であることが重要です。

3.異業種の仕事に転職

従業員の方の不調の原因が介護の仕事そのものにある場合、他の仕事への転職も受け入れなくてはなりません。
「介護士を辞めたい」という気持ちならば、承諾すべきです。

介護職の仕事の良い所やメリットは?

これまで「きつい」「つらい」面を挙げてきましたが、介護職にも良い所は沢山あります。

介護職のやりがい

介護業界の仕事は「きつい・大変」と感じる点もありますが、多くの介護職員は、直接的に人に関わり、生活に介入するからこそ得られるやりがいがあると感じています。
東京都高齢者福祉施設協議会525施設、302人の介護職のアンケート回答によると、
「介護職をしていてよかったと思うことがある人」は全体の96.0%でほとんどの人が介護職をやっていてよかったと思っていることがわかります。
「介護職をやっていてよかった」と思う点は、「利用者などからの感謝や笑顔」が37.4%でもっとも多く、
「ありがとう」の言葉をかけてもらうことという回答が多くみられました。

利用者さんの回復を実感

介護職は、利用者さんの生活の変化を日々間近で感じます。
利用者さんのできることが増えていく、利用者さんが元気になっていく、笑顔が増えるなどが、大きなやりがいにつながっています。
「高齢者との関わり合いが重要なやりがいになる」
•生きる意味を考える
•学びや喜び、励みを得る
という意見が多く、多くを学び、自分の成長へとつながることも介護職のやりがいです。

キャリアアップしやすい

今、国を挙げて介護職員の段階的なキャリアパスが整えられています。
全くの無資格者でもキャリアアップを図ると、活躍できる人材になれます。

介護職の給料は上昇傾向

介護職は資格取得で給料アップが見込めます。
また、介護職員の処遇改善のためにできた「介護職員処遇改善加算」によって、キャリアパス要件や職場環境等要件を満たした職場では、満たした要件によって、介護職員一人当たり月額12,000円相当~37,000円相当までの加算を受けることができます。
加算の届け出をしている事業所なら、段階的な給料アップが期待できます。

多様な働き方ができる

フルタイム正社員、夜勤専従やパート、派遣など、多様な働き方が存在し、自分の現状に合わせて働けます。
家族の介護でスキルが活かせる
介護現場で培ったスキルや知識を、職場以外の場で活かすことができます。

まとめ

求人まとめ女性

これまでご紹介したように介護職・介護士・ヘルパーとして働くことで『つらい』『大変』『しんどい』と感じることがあるでしょう。
しかし、介護の仕事は、高齢化が進む日本では将来性があるやりがいのある仕事です。
ご紹介した内容が皆さんのお役に立てば幸いで、最後までお付き合い頂いたことに感謝してこの記事を結びたく考えます。


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・・・2022年Asteal株式会社に入社。SEOコンサルタント歴15年。「採用情報オウンドメディア『キャプテンリクルート』」のディレクション・サイト運営・SEO・ライティングを担当。

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